【完読】破天荒フェニックスレビュー

こんにちは。トニー(@tsumasyoku)です。
みなさんはOWNDAYSという会社をご存知でしょうか?
OWNDAYSと書いて、『オンデイズ』と読みます。
今や日本を席巻するメガネ屋さんですが、最初からそうであったわけではありません。
取締役社長の田中修治さんが黒字倒産をしそうな当時のOWNDAYSを2008年に個人資産で買い取り、現在に至ります。
著書『破天荒フェニックス』はOWNDAYSの激動の再生劇を少しフィクションを加えて、小説にしたものです。
今回はこの『破天荒フェニックス』を読んでみて、感じたこと・考えたことをまとめます。
そもそも論として
田中社長はそれまで小さな企業を経営していて、少しマンネリ気味になっていました。
おそらく好奇心の塊のような性格なのだと思いますが。
本書を読んだ方はわかるとは思いますが、なかなかこのような決断をたくさんして、生きている人はいないです。
現実離れしています。
しかし、この小説から学べることも多いです。
つま職が学んだことを下記にまとめます。
なにを正義とするか
この本では幾度となく資金ショートになります。
それも数回ではなく、何回も。そのときに毎回決断に迫られます。
ここで一攫千金を狙って事業を拡大するのか、それとも借金や支払いを送らせて、少しだけ延命するのか。
前者は一か八かの賭け、うまくいけばさらに成長(実際は借金返済)をすることができるが、失敗したら即倒産。
後者はその場しのぎではあるが結局、延命後にまた成長のための決断を迫られる。
この2択を迫られたとき、あなたならどちらを選択し、正義としますか?
多くの方が後者を選ぶかと思いますが、田中社長は違います。
常に『倒れるなら前向きに』、『日を消すには爆弾を』と破天荒な方法でピンチを乗り越えています。
本書のタイトルの所以ですが、どこまでいっても破天荒に振る舞い、不死鳥フェニックスのように復活する。それが田中社長の売りです。
どんなに大きな決断でも、『なにを解決したいのか』『決断の先になにを求めているのか』を常に明確化、言語化をして、突き進むことが大切です。
人生で2択に迫られることは多いです。
朝起きたタイミングから『今起きるのか起きないのか』という小さい問題ではありますが、常に迫られています。
このときに『選択した先』を見据えてしっかりと決断をしていきましょう。
その際に『なにを基準にするのか』がとても大切になります。
楽しい方向にいきたいのか、それとも堅実にいきたいのか、はたまた、モテるためなのか。
人によって様々ですが、軸を決めておくだけで、選択をする際の言い訳や後悔から逃れやすくなります。
仲間の大切さ
田中社長には買収したときから右腕のように一緒にいる奥野さんという方がいます。
この方は経理や財務のトップで、半ば巻き込まれるようにして、OWNDAYSに入社します。
資金ショートに直面するたびに、社長と一緒にどちらが良いかを必死に模索しています。
ただここで言えるのは同じ意見の仲間よりも批判的な仲間がいた方が、よりよいグループになるということです。
奥野さんは資金ショートになるたびに、たいてい先ほど出た後者、つまり、ギリギリ延命してなんとか持ちこたえる、方を選択します。堅実なタイプです。
田中社長とは正反対の性格と言っても過言ではありません。
毎回ぶつかりますが、心のうちでは社長のことを信頼・信用して、尊敬をしています。
ですので、どんな状況でも社長を信じて帳尻を合わせてきます。
お互いに信頼し合える仲なのです。
仲間を探すときには、様々なタイプを集めるべきです。
同じような性格の人が集まるとなれ合いのような関係で終わってしまいます。
よくワンピースの麦わら一味の例えがされますが、たしかに的確です。
船長ルフィの海賊王になるという目標のもとに、それぞれが異なる目標を持っていますが、心のどこかではルフィを信頼していて、いざというときはきちんと従います。
ルフィもそこに甘んじることなく、ダメなときはダメ、助けてほしいときは助けてと仲間にきちんと伝えています。
田中社長と奥野さんはまさにこのような関係です。
お互いの得意分野を活かしつつ、お互いを上手く引き出す。
会社のみならず、サークルや団体など人の集まりをつくるときには大切な考え方になります。
まとめ
本書の内容は少し現実離れしているところはありますが、それでも事実に基づいたフィクションなので、学べることは多いです。
上記に2点まとめましたが、まだまだあります。
少しでも興味を持った方は下記からご購入いただけます。