こんにちは。つま職です。
この記事を書いている9月20日現在、つま職はまだ会社員です。
しかし、11月より独立をします。
詳しくはこちら
上記にも記載があるとおり、社会人としても経験は1社目ですが、
大学4年生時にいた企業はいわゆる『ブラック企業』でした。
そこで今回はブラック企業とは実際どのようなことをしている企業なのか、
どのようにして作られていくのかを考察したいと思います。
①ブラック企業の定義
②ブラック企業での勤務とは
③どうしてブラック企業ができるのか
④まとめ
①ブラック企業の定義
まずはじめにブラック企業とはどのように定義をされているのか確認しましょう。
ブラック企業とは
「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」(今野晴貴による定義)を指す。「従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」との指摘もある。対義語はホワイト企業。
Wikipediaより
つまり、長時間労働で若者を大量に採用し、使い潰している企業のことです。
一般的には勤務時間が圧倒的に長い企業やなかなか休みの取れない企業も当てはまります。
よく大学生や新卒間もない若者が『俺んとこブラック企業だー』などと言っているシーンを
目にすることがあると思います。
しかし、多くの場合、ネタや冗談で使っているので、間に受けないことが大切です。
つま職が新卒の内定者インターンとして勤めていた企業は明らかに『ブラック企業』でした。
次の章で実態を詳しく見ていきたいと思います。
②ブラック企業での勤務とは
実際に勤めていた企業のある日をまとめてみたいと思います。
ブラック企業の1日
6:00 起床
6:30 家を出る
6:45 出社
7:00 営業のロープレ練習
8:00 テレアポリスト作り
9:00 オフィス掃除
9:45 朝礼(ストレッチや社訓、今日の目標などを発表する)
10:00 勤務開始(ここまで給与なし)
10:00〜11:45 とにかくテレアポをしまくる
11:45〜12:30 昼休憩
12:30〜13:00 訪問準備
13:00〜14:00 移動
14:00〜15:00 企業訪問
15:00〜16:00 飛び込み営業
16:00〜17:00 移動
17:00 帰社
17:00〜19:00 ひたすらテレアポ
19:00 終礼
〜19:45 夕食
19:45〜21:00 訪問企業へメール・飛び込み営業先へ連絡
21:00〜22:30 テレアポリスト作り
22:30 上長が帰り始める
22:30〜24:00 営業ロープレ
24:00〜26:00 直属の上司から仕事が降りてくる
26:30 帰宅
こんな感じです。
ほとんどというよりずっと会社にいます。
家には寝て風呂に入るために帰るというような生活です。
また独特の決まりなどもあります。
独特の決まり
・毎朝必ず掃除をしなければならない
つま職がいた会社では、朝礼までに自分たちが使っている机は毎日、
そのほかの通路や休憩所は当番制で掃除をしなければなりませんでした。
一応、チームに割り振られているのですが、基本的に掃除をするのは一番下の仕事です。
また、朝来てすぐにやると先輩が見ていないため、再度行う可能性が出てきてしまうので、
必ず朝礼前の9:30〜9:45の間で行わなければなりません。
・朝の体操は全力で
毎朝体操があります。連日の長時間勤務で身体がボロボロですが、全力で行います。
そこで無理やり身体を起こすのです。
また、声をしっかり出さないと営業の成績が出ないぞというよくわからない理由をつけられ、
新人は全力で声を出します。
・入社年度が1つ違うだけで崇め奉らなければならない
これは掃除のときや体操のときにも言えますが、
採用しているのがほとんど新卒のため、年齢がほとんど変わらない人が多いです。
そのためか年齢が一つ違うだけで、何もかもが変わります。
いわゆる偉そうな傲慢な先輩という形になります。
・訪問時は逐一報告
これが意外とこたえます。
訪問時にはボイスレコーダーを持参し、19:00を過ぎた後には、それを提出する。
そのため、息を抜いていようものならば、すぐにバレてしまいます。
また、上長も全て聞いているわけではなく、ランダムで聞いており、
さらにその上の上長に監視されているため、適当にダメ出しをしてきます。
ダメ出しができるものを見つけ、粗を探し、そこを指摘します。
・飛び込みをして帰ってこなければならない
特に営業成績がふるっていない場合には、1つ訪問を終えた後に飛び込みをしなければなりません。
会社にいてずっとテレアポをしていても、動いてないと見なされ、働いてないという評価を得ます。
その評価を一度得ると、連日怒られるので、精神的に厳しくなります。
そのため、飛び込みは必須になります。
・営業成績が悪いとみんなの前で怒られる
これは上記の飛び込みとつながっていますが、営業成績が悪いと社長直々にめちゃくそ怒られます。
大の大人が人前でめちゃくちゃ怒られます。人格の否定をされます。
営業は『数字=人格』と教わり、営業成績が悪い人は人格すら与えてもらえません。
しかも、この怒られるだけならまだしも、怒られることによって周りからの反応がガラリと変わります。
怒られる人=できていない人ということになり、周りが冷たくなります。
怒られることは人によって毎日あったりするので、その人の神経はボロボロです。
・行事は全力で行う
ベンチャー企業あるあるですね。
つま職がいた企業は年2回行事がありました。
夏の社員総会と年末の社員総会です。
夏の社員総会に関しては内定者合宿※という地獄のような合宿と並行して
社員旅行が行われていました。
一方で年末の社員総会はグループに分かれて、何かしらの出し物をしなければなりませんでした。
こちらに関してももちろん一番下が考え、上の方々を説得するという構図になるので、
なかなか話が進みません。
『それ面白くない』とか適当に言ってNGにしてきます。
代替案はもちろんありません。
とにかく考え、出しまくります。営業活動もしながら。
そのため、この総会の前後はいつもでも少ない睡眠時間がより少なくなります。
人によっては二徹三徹は当たり前という人も出てきます。
※内定者合宿
→1週間ビジネスホテルに監禁され、勉強をしまくる合宿。
スマホを奪われるため、何もできなく、勉強するしかなくなる。
朝8時からテストがあり、その成績によってその日の席順が決まります。
全体で50人でしたが、席は40しかありません。
そのため、自動的に点数の低い10名は1日立ちになります。
授業は20時まで続き、その後明日のテストに向けて勉強しなければなりません。
実質勉強できる時間は22時〜5時までなので、徹夜をする人も出てきます。
・テレアポ時には電話を置いてはいけない
これはサボっていると判断されるためです。
とにかくなにをするにも電話は置いてはいけない。
ずっと挟んでキープしなければならない。
という決まりがあります。
・昼食時には先輩のご飯も買わなければならない
これはもはやパシリです。たまに代金を払われない時もあります。
電話番という昼の時間に対応しなければなりません。
・先輩と一緒にランチに行かなければならない
もともと先輩から学びなさい。ランチの時間も無駄にせずに学習して、
早く成長しなさいという意味が込められています。
しかし、現実は違っていて、先輩と無理にでもランチに行かなければならないので、
無理やりいろんな人に声をかけます。
結果的に毎日誘わなければならないので、そこでまたプレッシャーが生まれます。
また、一人でご飯を食べていると先輩から注意を受けるので、
何がなんでも誘わなければなりません。
先輩の立場からすると必ず、後輩に奢らなければならないので、食費が2倍かかります。
お金がなくなるので、働かざるを得なくなり、なかなか転職できません。
・夕食の時間がある
そもそも意味がわかりません。なんで会社に夕食の時間があるのか。
19:00の終礼後に30分ほど時間があります。
これは上記と同じで、先輩の夕食も買いに行きます。
当然コンビニが混むので、時間ギリギリになります。
そうすると怒られます。
・先輩より先に帰ると怒られる
これはブラック企業あるあるだと思いますが、たとえやることがなくとも
先輩より先に帰ろうとすると引き止められます。
先に帰ろうとすると追いかけられることもあります。
もはやいじめです。よくわかりません。
特につま職がいた部署はいつもなぜか25〜26時まで粘っている人がいます。
その人は上司であり、2歳年上なので、なかなか帰れません。
・業務時間以外は基本的に自ら望んで残っていることになっている
これはいわゆるサービス残業というやつですが、基本的に残業代は出ません。
出るのは夜10時までの勤務のみです。
ですので、朝の時間帯や夜10時以降の時間には残業代は出ません。
なおかつ、みなし残業という制度を導入しているため、残業代すらまともに出ません。
そのため、社員の方々は休日出勤をして、稼ぎます。
③どうしてブラック企業ができるのか
ブラック企業は経営理念、つまり洗脳で成り立っています。
宗教、特にオウム真理教などを思い浮かべてみればわかりやすいと思いますが、
一般的な社会においてNGとされることも洗脳を受けていると行ってしまいます。
私が感じたのはこの洗脳です。
特に毎朝の社訓を読まされること、目標を発表させられること、
みんなの前で全力で怒られることなど、自尊心を徐々に傷つけながら、
考えることをやめさせ、洗脳をしていきます。
ブラック企業に勤めていた青年の話を基に作られた小説もあります。
こちらは映画にもなっています。
④まとめ
いかがでしたでしょうか?
つま職が勤務していた企業に関して赤裸々にまとめてみました。
この経験を基に【つまみ食いカウンセリング】もしております。
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