【怪しい】郵便受けに投函されている「史上最強のCEO」レビュー

こんにちは。つまみ食い職人(@tsumasyoku)です。

個人事業主や社長の中で最近話題になっているこの本をご存知でしょうか?

「史上最強のCEO」ジェームス・スキナー著。

表紙に「国内で初日に100万部突破!!!」って明らかに怪しいですよね。

しかも突然ポストに投函されているこの本。

一体どんな人が書いていて、どんな内容なのでしょうか?

今回は著者ジェームス・スキナーについてまとめつつ、実際に怪しい「史上最強のCEO」を読んでみて、レビューをまとめます。

「史上最強のCEO」著者ジェームス・スキナーとはどのような人物なのか

一番有名なのは、「7つの習慣」を翻訳したことです。

7つの習慣とは、ビジネスマンに必要なその名の通り必要な7つの習慣をまとめた本で、ジェームス・スキナーが翻訳し、これまでになんども重版され、マンガまで登場しています。

現在までビジネスマンに愛される最強のビジネス本となっています。

ジェームス・スキナーはアメリカ合衆国で生まれ、19歳の時に来日しています。

そのため、日本がペラペラで度々、日本国内での講演も日本語で行なっています。

また、10年ほど前には日本のテレビ番組にも頻繁に出演をしており、みのもんたやビートたけし、その他芸能人と共演などもしていました。

来日してからは、早稲田大学に入学し、国際ビジネス論を専攻し、その知識や経験を生かし、アメリカ合衆国大使館、日本電気(NEC)、(財)日本生産性本部、財務広報ライター、アメリカ最大級の研修会社フランクリン・コヴィー社の日本支社長などを務めました。

アメリカから日本にビジネスとは何か、本質とは何かを持ち込んだ第一人者と言えます。

また、最近ではいわゆる情報商材系のビジネスを展開しており、講演会やメルマガ、ライン@などで収益を立てているようです。

参照:ジェームス・スキナー公式ページ

「史上最強のCEO」内容まとめ

【怪しい】
郵便受けに投函されている
「史上最強のCEO」
内容まとめ

では、そんなジェームス・スキナーの著「史上最強のCEO」とはどのような内容なのでしょうか?

最強のCEOになるため、全6章からなります。

  • <第1部:序論>
  • <第2部:新しい経営環境を見つめる>
  • <第3部:あなたの会社の唯一の問題>
  • <第4部:現代企業を激変させる4つの原則>
  • <第5部:あなたの次のステップ>
  • <第6部:愛だよ!>

最後のジェームス・スキナーのメルマガに繋げるための章<ジェームスの近くに生きる>で構成されています。

それでは、順番に見ていきます。ここからの引用はそのまま抜き出しているのではなく、内容を要約して書いております。

<第1部:序論>

こちらの部では、どんな人がこの本を読むべきか、ビジネスとはなんなのか、ジェームスの考え方がまとめられています。

タイトルにもある通り、最強のCEOを目指す方、その中でもすでに起業している方、これから起業する方、起業したい方向けの本です。

ビジネスとは全てのニーズを満たすという作業であると述べており、政府との違いを明確にしています。例えば、政府が「ここに新しい道路を作りたい」となった際に、実際に道路を作るのは誰でしょうか?他でもない企業です。その企業がビジネスとして行うからこそ、道路を作りたいというニーズを満たせるのです。

経営者という仕事は専門職で、しっかりと学ばなければならなく、学校で教わってきたものではありません。この本でしっかりと経営者という専門職について学びましょう。

「史上最強のCEO」の原版の英語は「The World’s Greatest CEO」で、偉大という意味を持ちます。それでは偉大とは一体なんでしょうか?優秀な経営者は社会への価値を生み出し続け、社会に貢献し続けます。それこそが偉大なのです。

普通はウザい!です。そもそも普通ってなんだっけ?病気になるリスクや会社が潰れるリスクなどもありますし、「普通だとつまらないよね、だからこそ最強を目指そう」。

<第2部:新しい経営環境を見つめる>

この部では現在の経済の状況をまとめています。

成功するほど人は過去に固執し、新しい方法ややり方をしなくなるをはじめに述べ、その後、現在の経済の状況を解説しています。

翻訳機の進化やITの発達により、顧客は全世界78億人までになりました。これまでの国の中でやっていたビジネスよりもはるかに多くの顧客がいます。さらには、AIの発達で売り上げ予測なども立てやすくなり、人類史上最も金利が安いのも今で、VC(ベンチャーキャピタル)や投資を受けやすくなっています。つまり、今やるしかないのです。

1位でなければ意味はなく、それ以外は忘れられてしまいます。特に、4番目以降になってしまうと利益をほとんど得ることができません。

<第3部:あなたの会社の唯一の問題>

3部では、どうして企業価値が上がらないのか、どうして会社が大きくならないのかを説明しています。

タイトルにもある通り「あなたの会社の唯一の問題は社長自身」とし、そこから具体的に何がダメなのかが記されています。

会社の唯一の問題はあなた(社長)です。あなたが変われば全てが変わります。これだけ条件が整った社会でなぜ成功しないのでしょうか?成功しない経営者には7つのパターンがあります。

・怠け者だ(You are lazy!)
経営者たるもの、覚悟を決めて仕事に打ち込むべし。定時や昼食の時間などで仕事を区切ってはいけない。時計で仕事をするな。

・臆病者だ(You are a coward!)
失敗を恐れて、臆病者になってる場合ではない。ちまちま小さいビジネスばかりしているのではなく、会社を成功させるために「クジラ狩り」をしよう。クジラがどこにいるかみんな知ってるが、そこまで行く勇気がないだけ。

・馬鹿だ(You are stupid!)
日本の経営者は経営を知らない、勉強しなさすぎる。
ビジネス書を読もう。ビジネスのやり方はもうすでに解き明かされている。ビジネスで成功するためのレシピは美味しいチョコチップクッキーのレシピと同じようにすでに公開されている。なぜ調べないのでしょうか?なぜ学ばないのでしょうか?

・自己価値ゼロだ(You are no self-worth!)
自己価値が欠如している。
テーブルに並べられたものから、選択するな。自分自身で価値を見出していけ。まずは自己イメージを高めよう。

・悪い奴だ(You are a jerk!)
お客様・従業員・周りの人の幸せをきちんと願っているか?
何を良くしようとして経営をしているのか?世界をどう良く変えていきたいのか?今一度胸に手を当て確認しよう。

・基準が低い(You have incredibly low standards!)
普段関わっている人であなたの基準がわかる。最強になりたいのであれば、最強な人たちと一緒にいよう。もし、愚痴を言っているような人たちと一緒にいるのであれば、すぐに別れよう。

・自己制限を作っている(You are self-limiting!)
全てを自分自身で行うことはできません。他の人から力を借りましょう。あなたのできることは無限ではなく、「有限」。そう考えることから全ては始まります。

最後に英雄の話を取り上げています。

英雄は最初から英雄ではなかった。そのタイミングで「決断」をしてきたから英雄になれた。あなたの人生はあなたのものです。さぁ今冒険に出よう!

<第4部:現代企業を激変させる4つの原則>

原則の威力は凄まじいとし、下記の4つの原則を上げています。

<原則1:リーダーシップ>
<原則2:イノベーション>
<原則3:利益性>
<原則4:目的>

それぞれ見ていきます。

<原則1:リーダーシップ>信頼をつくる
信用を得るためにはしっかりとリーダーシップを発揮しなければなりません。その時に役立つのが逆ピラミッドです。普通は経営者をトップとして、ピラミッドを作り、組織を表しますが、逆にするのです。そうすることで忖度や誰のために仕事をしているのかがよりはっきりしてきます。

また、会社を大きくするためには顧客満足度をあげることは必要不可欠です。そのためには従業員のストレスを減らさなければなりません。そこで使えるのが「リーダーシップの5つの質問」です。
1.まだ行われていない意思決定は何か?
2.どういう道具・資源を必要としているのか?
3.相手の成功と当方の成功をどう結びつけるのか?
4.どのように相手に対してさらに大きな認識と感謝を与えることができるのか?
5.どうすれば相手がこの活動の意味と意義を理解できるようになるのか?

無能であることは最強であり、そのような無能と言える凡人が偉業を成し遂げます。無能であるからこそ人に任せることができます。もしも従業員に任せることができないのであれば、自己重要感が高いのです。あなたがいなくても社会は回り、地球は回ります。エンパワーメント予算(任せる割合)を増やし、従業員に任せましょう。その一方で、社長の一言は重いということをしっかりと認識しましょう。鶴の一声のように決めるのではなく、従業員からの意見を聞いた上で全てを判断しましょう。行動で模範を示しましょう。

<原則2:イノベーション>顧客を満足させる
お客様からもはっきりわかるような形で、優位性を示そう。あなたが仕組みを作るのです。世の中はよく見てみるとデタラメなものであふれています。そこで他社との差別化を図るのです。
その際に、どんなものを作れば売れるのかという疑問を解決するのに使えるのが、人口ピラミッドです。単純明快、生まれていない人はあなたの商品を買うことができません。人口ピラミッドを見るとどれくらいのマーケットがあるのかが一目瞭然にわかります。

「無限のテール」ということも忘れてはいけません。「ほとんどの人が買いたい」「かなり買いたい人がいる」「買いたい人がそれなりにいる」「買いたい人が少ない」という4つのカテゴリーからなるこのテールの中で、狙うのは「ほとんどの人が買いたい」商品ではなく、全く逆の「買いたい人が少ない」商品を目指しましょう。全人口が顧客になるこの時代で、マーケティング手法はたくさんあります。希少価値を高め、そこを狙い撃ちしましょう。

「Duh!!!」「Wow!!!」の違いにも注目すべきです。
「Duh!!!」はできていて当たり前のことを示し、これをたくさん集めている企業がTOYOTAです。一方で、「Wow!!!」は新規性でできています。顧客を感動させることが大切です。ゼロベース思考でものを考え、競合と軸を変えましょう。価格で争ってはダメです。古いやり方や成功体験にも固執せず、イノベーションをし続けよう。
「パーツ学」という考え方をしましょう。
商品は会社ではなく、商品にすぎません。変化させて続けましょう。一方ですでに出来上がっているブランドに関しては長く使い続けましょう。

<原則3:利益性>慢性的黒字を確立させる
利益の本質は何でしょうか?
利益は出せば出すほど、あなたにとっても社会にとってもいいものになります。利益はどれだけ効率よく社会に貢献したのかという物差しになります。そのためにもしっかりと一番を目指しましょう。一番になることでマーケットスケールも使え、利益を上げやすくなります。
利益を上げ続けるために「慢性的黒字」を理解し、損益分岐点を計算しましょう。慢性的黒字とは、どうしてもなくならない黒字のことです。ここで先ほどの「無限のテール」が活用できます。利益を減らしてしまう経費を削減するためにアウトソーシングや固定費の見直しを必須です。コストよりも売り上げに目を向けよう。
先ほどの慢性的黒字は(固定売上×貢献利益率)-固定費で計算ができ、固定売上をいかにあげるかが大事になります。サブスクリプション(定期課金モデル)を採用し、固定売上を上げましょう。

実は大企業を作る方が零細企業を作るよりも簡単です。ビッグなアイデア、ビッグな人たち、ビッグな資本、ビッグな提携先、ビッグな販路を模索しましょう。

<原則4:目的>世界を変える
科学の発展によって、科学で証明できないものは信じられないという風潮になってしまいました。それと同じく、ビジネス殊、資本主義は社会全体を豊かにしましたが、形骸化されてしまったこともたくさんあります。これだけものがあふれた社会で目的(ミッション)を持った企業以外はすでに価値がないと言っても過言ではありません。

ミッションとは「私たちは誰か?」「彼らは誰か?」「私たちはなぜ関係を持っているのか?」を明らかにし、社会に提示するためのものです。これがしっかりとあるだけでディズニーのようなおもてなしにあふれた企業を作ることができます。

他にも商品に対するステートメント「3点セット」、「有権者(彼らは誰か?)」「政策案(彼らは何を望んでいるのか?)」「候補者(私たちは誰か?)」も大切です。お客様と恋に落ちるように愛を持って、接していきましょう。そのために、顧客満足度の5段階というものがあります。

1.ニーズを満たす
2.気持ちを変える
3.思い出を作る
4.人生のストーリーの一章を書く
5.新しい世界を提供する

これらはAIに真似できない価値提供であり、史上最強のCEOとなり、世界を変えていくことができます。

<第5部:あなたの次のステップ>

第4部で述べた「4つの原則」を実行しよう。そして、思考をしよう。そのために先ほどの3点セットを用いたり、様々な工夫をしよう。作業量をできるだけ減らし、何が本当に大切なのかを考え、実行しよう。会社を作ることはつまり、あなたの人生を作ること。大胆に挑戦し、捨て身の覚悟で行きましょう。

<第6部:愛だよ!>

利益を追求しすぎるあまり、株主などの顔色ばかりを伺ってはいけません。全ての利害関係を見ましょう。「偉大さ」とは他者貢献です。従業員一人ひとり、お客様一人ひとりを心に入れ、さらには地球上のもの全てを心に入れましょう。その大きさと愛を持って、経営をし、「史上最強のCEO」になりましょう。

「史上最強のCEO」レビュー

【怪しい】
郵便受けに投函されている
「史上最強のCEO」
レビュー

全体的に本質を捉え、明確にしている文章だと感じました。

どの年代の経営者も考えさせられる内容が多く、改めて「経営とは何か」ということを考えさせられます。

一方で、「!」が多く、ビジネス書にはない文体で書かれているので、少しの読みづらさと感に触るところがあります。

そのような表現方法を抜きにしても、内容自体はとてもいいものなので、勉強になります。

具体的な思考方法やそれを実行している企業、伸びている企業の分析もわかりやすく行なっているため、理解がしやすく、次の行動に繋げやすいビジネス書となっています。

内容自体には新規性はなく、他のビジネス書とあまり変わらない印象がありますが、セミナーをなんどもやっており、日本語と英語を駆使するジェームスだからこそ、わかりやすくまとまっています。

この本を皮切りに彼の他の本を読んでみるとおもしろいかもしれません。

「史上最強のCEO」なぜ郵便受けに投函されているのか

ジェームス・スキナー自身はすでに大成功をおさめているため、お金には困っていないはずです。

それでは一体なぜ、本をポストに「無料で」投函しているのでしょうか?

答えは簡単で、彼が行なっているウェブサイトにつなげ、セミナーやメルマガに参加させることが目的です。

実際、文章は読者を鼓舞させるような文体になっており、やる気を起こさせるような内容になっております。

しかも、その段落の後には、ご丁寧にQRコードとWebサイトが載っており、すぐにでもリンク先に飛ぶことができるようになっています。

そのリンク先がこちらです。

こちらの飛ぶとわかるのですが、1月にはセミナーが10回ほどあり、それぞれ2万円ほどかかります。

また、起業塾・経営塾があり、それぞれ年間55万円かかります。

こちらに1回でも参加してもらえさえすれば、元は取れる仕組みになっています。

そのため、少しでも多く配り、なん%かにセミナーか塾に入ってもらう。

その目的のためのポストへの投函と言えそうです。

また、最大の謎が表紙に書いてある「国内で初日に100万部突破!!!」の文章です。

さすがにウソを本の表紙にデカデカと書くわけには行かないので、おそらく本当である可能性が高いですが、一体どうやって行なったのでしょうか?

彼ほどすでに財力がある方だとしたら、自ら販売前に購入し、表紙に書いたのではないかと考察できます。

本来、「〇〇部突破!!」のようなセールストークは帯で後から付けられるのが一般的です。

しかし、「史上最強のCEO」の場合、すでに表紙に印刷されているため、発行する段階で100万部突破することがわかっていたはずです。

だとしたら、ジェームス自身が購入したか、もしくは彼に近い人たちが購入し、100万部に届いたと考えらます。

それではなぜそこまでして、100万部を超えたかったのででしょうか?

理由は単純で、権威付けです。

初日に100万部突破となるとどんな本かなと少し興味が湧きます。

そして本を取ってもらい、読んでもらう。その後、QRコードから飛び、セミナーもしくは塾に参加する。

その一連の流れのために自身で100万部購入し、しかもそれを無料で配布し、我々の事務所やお店などの郵便受けに投函されていたのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

いかにもうさんくさい本ですが、内容はしっかりとしていました。

また、本自体のマーケティングについて考えると、それもまた非常に勉強になります。

興味ある方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?